「母」と「女」 1




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「お母さん、聞いてっ。彼 氏できちゃった!」
「あら、よかったわね」

嬉しそうに報告をする20歳の娘、智香子に母親の葉子は答えた。

「で、どんな人なの?」
「同じサークルの人なんだ。なんか私のことずっと好きだったんだって」
「へー、一途な人なんだ?」
「うん、真面目な人だよ。一つ年上なんだ」

葉子と智香子は母一人子一人の二人家族だ。
夫は5年前に外に女を作って出て行ったきり行方がわからない。
それからは葉子が懸命に働いて智香子を大学へ行かせた。

葉子は夫のことはもうなんとも思っていなかった。
精神的にも自立した一人の女だ。

(彼氏か。いいな)

葉子は、彼氏ができた娘のことを素直に嬉しく思うと同時に
素直に羨ましく思った。

(この子はこれから毎日が楽しいんだろうな)

だが、責任感の強い葉子は自分に言い聞かせた。

(私には彼氏なんて作ってる暇はないわ。この子が卒業するまで頑張らなくちゃ)

言い聞かせた自分の言葉は胸に染み込んだが体は納得してくれない。
眠ろうと思いベッドへ入ると自然に指が這いだしてしまう。
ほとんど毎晩のことだ。

43年一緒に生きてきた肉体が火照りながら求め始める。

「ンン・・・ アハァ・・・」

声を押し殺し、吐息だけが小さく踊る。

(ああ・・・ セックスしたいわ・・・)

夫が出て行ってから何人かとセックスしたが、
それでももう2年はセックスしていなかった。
指は敏感な淫豆を激しく擦っていた。

(ああ・・・ 気持ちいい・・・)

陰壺からはねっとりとした蜜が溢れかえっている。
時折蜜を指ですくい淫豆に塗り付ける。

(こんなに・・・ ヌルヌルして・・・)

自分が淫らな蜜を大量に溢れさせているという意識がさらに葉子を興奮させる。

(ああ・・・ 欲しい・・・ オチ×ポ欲しい・・・ 
 大きくて・・・ 硬いのが・・・ 欲しいの・・・)

葉子はベッドのすぐ脇にある引き出しへ手を伸ばし、
奥から厳重に包まれているモノを取り出した。
紙袋を開け何重にもくるんでいる布を解放し、
スイッチを入れた。

“ヴィ−ン、ヴィ−ン”

ピンクに透き通ったその形は頭を振り出し、
途中から伸びている突起が跳ねる。

葉子は一気に陰壺へ挿入した。

(ああっ!)

バイブの頭は陰壺を規則正しく掻き回す。
“グチョッ、グチョッ”という蜜の音がハッキリと聞こえてくる。

(もっと、もっとっ!)

バイブを掴んでいる手も自然と動きだし、
性感はどんどん激しさを増してゆく。

そして絶頂の味が見えてきた。

(誰か、本物のオチ×ポ入れてぇぇ!!)

心の中で肉欲を叫びながら躰を震わせ、達した。
葉子の股間は陰部全体が淫らな蜜に浸されヌルヌルになっていた。

     
一ヶ月ほどしたある日、智香子が葉子に聞いた。

「ねぇ、今度の土曜日に彼を家に連れてきてもいい?お母さんに紹介したいんだ」
「いいわよ。その日は仕事も休みだし。夜?」
「うん。昼間は映画観ることになってるから」
「わかったわ」

(紹介するぐらいだからうまくいってるようね)

葉子は安心した。娘にはやはりいい恋愛をして欲しい。
その気持ちが強かった。


土曜日がやってきた。
智香子は午前中から出かけていき、葉子は午後に買い物に出かけた。
せっかく娘が彼氏を家に連れて来るのだから
美味しいものを御馳走したいと思いながら。

買い物から帰って夜の支度も整った6時頃、
智香子が彼氏を連れて帰ってきた。
脇に深めのスリットが入ったベージュのスカートに
デニム地のシャツを合わせた葉子が二人を出迎えた。

「お母さん、藤沢良成さん」

智香子はそう言い、紹介した。

ジーンズの似合う爽やかな感じの青年に葉子が挨拶をした。

「はじめまして。智香子の母です」
「はじめまして。藤沢です」

挨拶を交わした二人の第一印象はそれぞれ
「好青年」と「清楚な母親」だった。



































































































































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